株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

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Technology

ストレージ技術は、日々進化を続け、ますます多様になってきている。物理・クラウドと分かれ、また容量やアクセス速度も変化しているストレージ技術を、今回は5つに絞って見ていこう。

 

 

ストレージ技術とは?

 

パソコンやサーバ、タブレット等を使う際、データを保存する場所を利用し、記録や読み書きを行うが、このデータ保管場所のことをストレージと言う。現在では多種多様になっており、企業から個人までさまざまな用途に対応できるスタイルがリリースされている。

 

1. 物理ストレージの発展

 

最も使われているHDD(ハードディスク)は進化し、容量も500GB、1TBにまで増加してきた。加えて、比較的安価であるために入手しやすく、使いやすく、増設や設置も手軽に出来る。

 

また、最近は、SSD(ソリッドステートドライブ)と呼ばれる新しいストレージも台頭している。最もアクセスするファイルを記憶できるため、起動等にかかる時間が非常に短い特徴を持つ。

 

2. 仮想化ストレージ

 

ストレージを仮想化する方法がある。この特徴は、容量を増やしたいときにスムーズな拡張が可能なことだ。次いで、データの移行が手軽な点。時間がかかる移行作業は、ときにシステムを停止して行う必要も発生する。仮想化ストレージにはこの点をスマートにするというメリットがある。

 

3. 物理ストレージを階層化する

 

SSDやHDDを全て設置した上で、アクセス頻度の高さやコストに応じて、接続するストレージが自動で変わるように整えることができる。ほとんどアクセスをしないが保管しておきたいデータは安く大容量のストレージへ、頻繁に使うデータやファイルは多少高価だがスピードの速いストレージへ分配することで、コストの最適化と業務効率化を図れるというメリットがある。

 

4. ネットワークに接続するストレージ

 

スケールアウト型のNAS(Network Attached Storage)を利用する方法を見てみよう。これは、ネットワークに接続して使うNAS(HDDとコントローラによって構成され、用途はファイルサーバが主)をクラスター構成(複数のストレージを連結するが、1つのシステムのように見える)にする手法で、操作がシンプル、質の低下を防ぐといったメリットがある。

 

5. ビックデータ等に有効なオブジェクトストレージ

 

ビックデータ等を活用する際に、ファイルの増加や区分けの煩雑さは大きなネックとなる。加えて、データが増加すればするほど手間はどんどん増える。このような問題を解決しながらも大容量の保存を可能にするのがオブジェクトストレージだ。使う際には、前項でも解説したクラスター構成を前提とするため、シンプルな利用が可能である。

 

 

まとめ

 

今回紹介したものを簡単にまとめると、「HDDやSSDといった物理ストレージ」「仮想化ストレージ」「物理ストレージを自動階層化することでアクセスや読み書きをスムーズに行う」「NASをクラスター構成で利用する」「ビックデータ活用に有効なオブジェクトストレージ」の5種類となる。

 

現在では業務やサービスなど、用途によって最適なアイテムを選ぶことが可能となっている。適切なストレージを選択することで、業務の効率化が図れるだろう。

 

 

参考:

これだけは知っておきたい、7つのストレージ技術
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/10412

まずストレージ仮想化の仕組みをおさらいしよう
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1012/17/news127.html

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