株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

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え?私がプレゼン?!

「玉城さん、来週プレゼンやるから、準備しといてね」
「来週ですね、わかりました。どこのお客様ですか?」
「ううん、そうじゃなくてね・・・」

 

お昼休憩から戻ってきて、いつものように仕事の話をしていたはずが、今日はちょっと様子が違う。すごく機嫌が良いみたいだけど、なんだか嫌な予感が・・・

 

「あれ?違うんですか?じゃあ何のプレゼンやるんですか??」ちょっとおバカなふりをして聞いてみる。
「実はさ・・・」そう言って室長が引き出しから取り出した資料を見て、一瞬で何のことか理解した。

 

「この前、MESHの起案書を作ってもらったじゃない。これ、海野社長に見せたら好評でさ。それで赤木会長と一緒に説明を受けたいって言われたんだよ。そういう訳だから、来週、玉城さんにプレゼンをやってもらおうと思ってるんだけどスケジュール大丈夫だよね。」

「!!」

まさかとは思ったけど、私がプレゼン・・・

ちょっと待って、プレゼンはまだ研修でしかやったことがないし、
しかも相手は社長と会長・・・

「紫陽花さん、私のプレゼンじゃMESH買ってもらえないかもしれませんよ?!」

そうそう、あの起案書は室長のおもちゃ(表向きは社内研修のツールとして)を買うために作成したんだから、失敗して買ってもらえなくなったら困るはず。

「あー、その辺は全然気にしなくて大丈夫だよ。海野社長に話はついているから。あっ、そういえば玉城さんプレゼンやるのはじめてだっけ?まぁ社内向けのプレゼンだからさ、失敗しても何にも問題ないし、気楽にやればいいんだよ。何事もチャレンジあるのみ!ってね。」

「で、でも・・・社内って言ったってレベルが・・・」

「社長も会長も楽しみにしていたから、心配しなくて大丈夫だよ。日程調整はこっちで進めとくから。じゃ、何かわからないことあったら聞いてね。よろしく~」

そう言って室長は会議室に消えていったのでした。

 

うーん、困った。今日はやらなきゃいけない仕事が多いから、新しいことには手が回らない。
でも期限は来週で、もう今は水曜日だから時間がないわけで・・・まずは研修でやったことを思い出さないと!

ひとりで悩んでいてもしょうがないし、まずは相談相談っと。

 

・・・

 

「真冬ちゃん、昨日話したプレゼンのことなんだけどっ!」

翌日のお昼休み、オフィスのリフレッシュスペースでお弁当を広げながら、相談を持ちかけてみた。

「研修でやったのが懐かしいね~。」

相談相手は真冬ちゃん。私と同時期に中途入社した新米ITセクレタリィ。前職は管理栄養士だったそうで、彼女のバランスの良いお弁当を見かけた社長が「スケジュール管理だけじゃなくて、社員の健康管理もお願いしたいなぁ」なんて冗談を言っていたっけ。

部署は違うけれど、お昼の時間になるとこうしてお弁当を食べながら色んな話をしているんだ。年下だけどしっかりしているから、ついつい相談しちゃうんだよね。

「起案書の時だって、なんだかんだで出来たんだし、璃乃ちゃんなら大丈夫だよ~!」
真冬ちゃんに励ましてもらったおかげで、不安でしかなかった社長会長プレゼンも前向きに取り組もうという気持ちになれた。さて、休憩が終わったら早速取り掛かろう!

 

・・・

 

思ったよりもすんなり資料ができたので、今は本業であるシニアコンサルタントのアシスタント業務中。室長が会議から戻ってきたら、資料のチェックをしてもらうつもりだけど、赤ペン先生もとい紫陽花室長のチェックは厳しいから、たぶん9割くらい修正されるんだろうな・・・怖っ。

「玉城さん、プレゼンの準備は進んでる?木曜日の11時で調整したからよろしく!」
「わかりました。一応、資料の方は完成したので、確認お願いできますか?」
「オッケー、これから外出だから、戻ったら確認しとくね。いってきまーす。」

結局、室長はそのまま直帰されたので、早々に業務を切り上げて帰ることにした。
週末は天気が良いみたいだし、どこか出かけようかな~。

 

 

翌週・・・

「玉城さん、おはよう。資料見たけど、なかなか良かったよ。ちょっとだけ赤ペン入れておいたから確認しといてね。」

出社するとデスクの上に、赤ペンで真っ赤っかになった資料が置いてあった。ちょっとじゃないじゃん(苦笑)予想はしていたけれど・・・あっエンドロールが消えてる!結構自信あったのになー

 

・・・

 

このあと、更に2回のチェックが入ってやっと資料が完成した。
次は棒読みにならないようにシミュレーションだ!

 

注:この奮戦記は実際のお話を基につくられたフィクションです。実際の組織、人物とこの物語の登場人物は必ずしも同じものではありません。また、誇張や創作が混じっていることをご了承の上、お楽しみください。

(玉城璃乃)

 

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