株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

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Technology

N&Iシステムズ マーケティング担当の内藤です。
今回は、クラウドはエンジニアにどのような影響を与えるのか?について考えてみたいと思います。

最近は本屋さん(大分少なくなりましたが・・)に行くと、
「システムインテグレーション崩壊」とか、「SEは死滅する 技術者に未来はあるか」などのセンセーショナルな題名の本が目に付きます。

冷静に状況を考えてみると、クラウドが普及することによる細かな変化はそれこそ枚挙に暇がないくらいあると思います。(ここまで、このコラムで色々と書いてきたとおりです。)

しかし、一番エンジニアの仕事に影響があるのはこういう表面的な技術の変化ではなく、『今までの常識や感覚が通じなくなってしまう。』という点ではないでしょうか?

 

例えば、今の多くのエンジニアはシステム(モノ)を作り上げるということ、技術そのものが大好きで、そういう人が優秀なエンジニアになっていると思います。

しかしクラウドの世界では、システムは「作るものではなく、使うもの」ですから、ひょっとしたら「技術そのものが大好き」という嗜好はマイナスに働くかもしれません。
より、ビジネス観点に近い感覚を求められると感じます。

 

いずれにしても、クラウドにより、コンピューティングのコストが格段に安くなり投資リスクも劇的に減り、
クラウド+モバイル(人)+IoT(モノ)などが一体となったIT基盤が現実的なものとなり、
職場だけではなく日常生活や行動がネットワークを介して情報システムとつながる新しい社会基盤(デジタル・ビジネス環境)がこれから構築されていく。

ここでの常識や感覚は、今までの常識やビジネス感覚とは全く違うものになっていくはずなのです。*1

Gartnerは「(2020年までには)従来のIT関連の役職およびスキル・レベルが低~中のプロセスを担当する役職の多くは、自動化と人工知能(AI)ロボット工学により不要になる。しかし、高度なデジタル・ビジネス環境をサポートするスキルの高いテクノロジ・ワーカー(の需要)は5倍に増える。」*2と予測しています。

昨日と同じことしか出来ないエンジニアは徐々に価値が低くなり、新しい変化をおもしろがって対応するエンジニアは価値が高くなっていく、そういうことなのだと私は解釈しています。
そうした中で『変化する真実』、『隠れた真実』を発見する力が重要になっていくのではないでしょうか?と。

つまり

  1. 昨日までは「真実はA」だったけれど、明日から「真実はAではなく逆のX」になる。
  2. みんなが皆「真実はB」と信じているけれど、実は「真実はBではなく逆のY」である。

という事をいち早く発見し、ビジネス化し、周りの人間を巻き込んでいく、そういうマインドを持ったエンジニア、そういう風に自分自身のマインドを変えられるエンジニアが生き残っていくとだと。

また、その前提として「クラウドの本質、システムの肝」をおさえている事が非常に大切なことになると思います。

 

次回は、クラウドがIT業界の営業にどのような影響を及ぼすのか?についてお話しようと考えております。

 

 

*1 例えば、(ご存知の通り)全世界のウェブサイトを簡単に検索できるシステムが無料で開放されています。(Google, Yahooなど) こんな便利なシステムを無償で開放するなんて、以前なら考えられないことだっと思います。

*2 Gartner Report 2014/12/29
2015年以降の戦略的展望トップ10:デジタル・ビジネスが推進する「巨大な変化」より

 

naito

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