株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

営業時間 9:00~18:00(土・日・祝日は除く)

株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

Event&Seminar

こんにちは、営業部のTです。

前回(入門編)の続編として、2019年9月14日(土)本社(神保町)にて、『ITビジネス概論研修(未来編)』が開催されました。私も前回に引き続き、参加してきましたので、研修概要や所感をコラムとしてまとめました。

講師は入門編と同様、当社エグゼクティブフェロー・Marketing&Consulting室長の内藤さんです。29名の若手、中堅社員が参加しました。

 

研修内容と感想

未来編の内容をまとめてみました。(非常に濃い内容だったので、まとめるのが難しかったのですが・・・)

「ITビジネス概論とは4時間で説明しきれるものではない」
そのような一声からスタートしました。

 

ニューフロンティアの誕生と拡大/時価総額ランキング上位企業(1992年末と2018年末)/日米株式指標の比較(1990年/バブル崩壊後より)

【要点】
・仮想社会(デジタル世界)でビジネスをする企業は成長していき、現実社会だけでビジネスをする企業はどんどん衰退、もしくは停滞していく・・・ (ニッチ産業になってしまうかも・・・)
・現実社会はどんどん衰退、もしくは停滞し、仮想社会が広がりパラダイムシフトが起きていく
・時価総額ランキングの上位を見ると、アメリカ企業はここ25年程度で株価が約5倍になっているが、日本企業はほぼ横ばい(AmazonやGoogleなど海外のIT企業はどんどん成長し株価が上昇)

<感想>
「IT」が伸びている産業とはもちろん知っていましたが、日本企業の成長(株価)がほぼ横ばいだとは思っていませんでした・・・。この25年程度の間に、AmazonやGoogleなどのようなIT企業が生まれ、成長し、気づけば世界のTOP企業になっていることに改めて驚きました。

 

社会環境を変えるITの変化

【要点】
・過去:PCがネットに紐づき(インターネットの普及・ネットビジネスの発展)
・現在:ヒトがネットに紐づき(モバイル・SNSの普及、個人データの蓄積・活用)
・未来:モノがインターネットに紐づく(IoT/ビッグデータ、AIの進化)

<感想>
私が物心ついたときには、まだインターネットはそこまで普及していなかったです。ですが、気づけば携帯電話ができ、パソコンができ、そのパソコンが小さくなり、無線wi-fiができ、スマホができ、ビットコインなどの仮想通貨ができ、目まぐるしく世界は変化していると感じました。これから先もどんどん変化していき、より便利な世の中になり、人々のライフスタイルを大きく変化させていくのだと感じました。

 

仮想メディアの出現(3つのパラダイムシフト)

【要点】
◆過去(黎明期)
・様々なサイト、情報がある巨大な通信網に過ぎなかった
・ウェブサイトの閲覧にはHPアドレス(URL)を入手し、直接手入力する必要があった
・簡単な覚えやすいアドレスは高値で再販されていた(kakaku.comなど)
◆現在
◎第一の波(Yahooポータルサイト)
・ウェブサイトを1件ずつデータベースに分類・登録し、検索できるシステムを提供(Yahooに登録しないと検索に引っ掛からなかった)
・検索システム以外にも役立つ情報(ニュースや天気予報など)を掲載
◎第二の波(Google/Yahoo検索サイトの登場)
・ウェブ情報を検索する「検索エンジン」を開発(登録されていないウェブサイトも検索可能に)
・検索型広告登場。検索内容に紐づけた広告を出すことにより広告の価値の上昇
◎第三の波(SNSの登場)
・企業広告よりも知人、友人などのSNSを通じた情報交換が急増(米国他)
・SNS広告増加の予想
◆未来(IoT/ビッグデータ、AIの進化)
・モノがインターネットに繋がり、モノのデジタル化・ネットワーク化が加速
・データ流通量の増大と活用の加速

<感想>
私がインターネットを日常的に使うようになったのは、第一の波が来たときでした。気づけば携帯電話(今で言うガラケー)が流行り、私の家庭でもPCを持つようになりました。そしてスマートフォンが登場し、SNSが加速していきました。
また、「インターネットを利用する」ことは、気づけばそれは「Googleを利用する」になってきました。当時はなぜGoogleが良いのか、そこまで考えることはしていませんでした。しかし歴史を辿ると、浸透したのは上記のような背景があったからですね。今では日常会話で自然に「ググる」や「Google先生に聞く」という言葉が使われるほど私たちの生活に浸透し、非常に重要なメディアになっていることを再認識しました。

 

クラウドが生み出す“新たなうねり”

【要点】
・仮想社会(デジタル世界)をビジネス領域に持つ新たな企業が登場し、現実社会だけで稼ぐ古い体質の企業はどんどん減っていく(IT関連事業が伸び、ITを用いない企業が減少していく)
・“ネット上の本屋さん“が、まさかのNO.1 ITベンダーに。町のCDショップ、本屋が消えていく・・・
・そのうねりの中で生き残っていくために基礎を身につける(目まぐるしく変化していく社会で、生き残る術(スキル)を身につける)

<感想>
お話しにあった通り、世界はどんどんITにパラダイムシフトしていると実感します。本は電子書籍化し、切符はICカードになり、車は自動運転になりつつある・・・etc。挙げればきりがないです!
そういった変化の激しいITという業界の中で生き残っていく術を、私たちは身につけなければいけないということがわかりました。

 

変貌するビジネス≒デジタルビジネスとは?

【要点】
・「現実世界ではできないことも、ネットの世界なら簡単にできてしまう」ことも普通になってきた
・「IT抜きのビジネス」市場は停滞・徐々に縮小していく(無くなることはない)
・ITを活用し、既存ビジネスをデジタルビジネスに昇華させることを”デジタル・トランスフォーメーション(DX)”と呼ぶ
・デジタル社会では中間サービスや業者を介さず取引ができる(1対∞の取引が容易)
・日本人に足りないのは、アントレプレナーシップ(起業精神)である
・デジタルビジネスに参画していない企業は、世界的な経済成長から取り残される

<感想>
日本人のアントレプレナーシップの不足は、民族的になのか社会構造的になのかよくはわからないですが、私も感じます。日本人は協調性(同調)に重きを置きすぎて、周りがやっていない新しい事を主体的に始めることや、自分の考えを主張することが苦手だと感じます。かくいう私自身もそういったことが得意ではないのですが・・・。
ただ、そのような特性が経済に繋がっていると考えると、なんか怖いですね。

 

デジタル社会への対処方法の考察/デジタルビジネスへのシフト(ピボット)

【要点】
・現状での指針としては「未来を理解すること」「チャレンジすること」「チャレンジを応援すること」の3つ
→未来を理解する:今後、世界はどのように変化していくのかアンテナを張る
→チャレンジする:「新しいことをやる」=「常識を打ち破る」、そこにビジネスの価値がある
→チャレンジを応援する:新たなビジネスになりえるものを応援することにより、いち早くそこに参画できる
・デジタルビジネスへのシフトのコツは“ピボット”。作るべきもの、価値があるものが何なのかを見極める方法が重要
・今後、会社は頼りにならない(会社に依存してはいけない)。自分自身のスキルアップが大事(自分の身は自分で守らなければならない)

<感想>
難しいですね・・・。アンテナを張るためには基礎が大事になってきます。今のうちに基礎をしっかり固めておかないと、得た情報が良い情報か正しい情報か見定めることもままなりません。
変化を恐れず新しいものにチャレンジし、応援する・・・、頭で分かっていても行動に移せるかどうか・・・。
そうは言っても、世界がどのように変化していくのか、しっかりと見定めることが大事であり、それは避けては通れないことだと思いました。

 

以上、長々と書いてしまいましたが、どれも非常に勉強になりました。冒頭にあったように「4時間で語れない」ということが、見てわかると思います。(大事な内容が多く、本当はもっと書きたいことがあるのですが、まとめきれませんでした)

最後にデジタルビジネスで勝ち残るヒントとして、以下書籍から1冊読み、感想文を書くという課題が与えられました。

『スタートアップ・ウェイ 予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』(エリックリース 著)
『両利きの経営』(チャールズ・A・オライリー他 著)
『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン 著)
『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』(ピーター・ティール 著)
『9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために』(伊藤穰一、ジェフ・ハウ 著)

各書籍の概要を説明してくれました。
どれも非常に面白そうであり勉強になりそうな本でした。

受講して思ったのは、「未来を見据えて行動するために様々な知識・スキルが必要であり、その行動やタイミングが重要である」ということです。また、日本人はアントレプレナーシップが弱いため、率先してそれを身につけることが大事ということです。

まずは私自身、いきなり大きな事を変えるのではなく、小さな事を変える目標を設定し、少しずつそれに取り組んでいこうと思いました。長期的にはそれが大きな変化(大きな結果)につながると思っています。

 

 

———————————————————————————————————–
<研修の目次>

1.変わりゆくビジネス①~ニューフロンティアの出現と、縮む現実社会のビジネス

ニューフロンティアの誕生と拡大/時価総額ランキング上位企業(1992年末と2018年末)/日米株式指標の比較(1990年/バブル崩壊後より)/社会環境を変えるITの変化/様々なクラウドサービスの種類とシステム構造/様々なクラウドサービス/仮想メディアの出現(3つのパラダイムシフト)/仮想世界では常識が変わる/衰退する(?)SI産業/クラウドが生み出す”新しいうねり”/変貌するビジネス≒デジタルビジネスとは?/ビジネスモデルとは?

2.変わりゆくビジネス②~デジタル社会で勝ち残る指針

デジタルが壊す現実社会/デジタル社会への対処の全般的な注意点/デジタル社会への対処方法の考察/現実社会にしがみつくには?/SaaSベンダへ向かうSIベンダの変革/SI開発とサービス開発の違い/デジタルビジネスへのシフト(ピボット)/デジタルビジネスの基本形/デジタルビジネスを実現する方法/API・APIエコノミー/デジタルサービスへのパラダイムシフト/デジタルビジネスにおけるシステム開発/IT部門の変革/SIからITサービスへ向かうITベンダの変革/デジタルを下支えする社会ITインフラの例/デジタルを下支えするITサービスへ/変わりゆくN&Iのビジネス/求められる変化への姿勢

3.デジタルビジネス事例

変貌するビジネス≒デジタルビジネスとは?/デジタルビジネス事例~Amazon・Google・facebook・Salesforce

4.デジタル社会で勝ち残る方法を探るヒント

書籍:
『スタートアップ・ウェイ 予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』(エリックリース 著)
『両利きの経営』(チャールズ・A・オライリー他 著)
『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン 著)
『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』(ピーター・ティール 著)
『9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために』(伊藤穰一、ジェフ・ハウ 著)

5.Appendix~最先端デジタルビジネス事例

Bitcoin(仮想通貨・暗号資産)/Uber/Airbnb/Square

6.研修課題

DX関連書籍の読書感想文

株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ