株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

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Technology

これまで大学教育といえば、入試をパスして授業料を払い、キャンパスに通って受けるものであった。しかし時代は変わり、今や誰でも無料で有名大学の授業を受講することができるシステムが存在する。それが、MOOC (Massive Open Online Course、大規模公開オンライン講座) である。今年、東京大学と京都大学が相次いでMOOCへの参加を発表したことでも、大きな話題となった。

MOOCの提供者は多数存在するが、その中の一つ、Udacity (https://www.udacity.com/)が、2014年1月に、新しいデータサイエンスのコースをスタートさせる。膨大な量のデータを処理する能力を養うことを目的としたコースで、無料の講座の他、有料で個人指導等のオプションを付けることもできる。

今回は、MOOCとは何なのか、そしてそこでどんなことを学ぶことができるのかを紹介する。
そもそもMOOCって?

MOOCは「ムーク」と発音され、無料で提供されるオンライン講座のことを指す。無料とは言え、これらの講座の質は高く、コロンビア大学やプリンストン大学といった世界の名門大学や、GoogleやAT&Tなどといったテクノロジーにおけるリーダー企業によって提供されている。正式な修了書を発行してもらうことも可能なので、キャリアアップに大きく貢献してくれるだろう。
具体的にどんなことが学べるの?

MOOCでは実に様々な講座が開講されており、エンジニアとしてのキャリアアップに役立つ講座も多数存在する。上で挙げたUdacityを例に、そこで開講されている講座をいくつか紹介しよう。初級、中級、上級の各レベルで様々な講座が開講されているため、受講者は自分のレベルにあった講座を選択することができる。

1. Exploratory Data Analysis (探究データ分析)

社会科学者、統計学者、そしてFacebookのデータサイエンスチームのメンバーである、Dean Eckles氏らを講師に迎え、全6レッスンで探究データ分析について学ぶ講座。様々なレベルでのデータ分析や、データ要約のための統計学の知識を身につけることができる。

2. Design of Computer Programs (コンピュータープログラムデザイン)

Googleの研究チームのディレクターを務めるPeter Norvig氏による講座。プログラム能力を上げるための新しい概念、パターン、方法などを学ぶことができ、受講者はプログラムのエキスパートへと一歩近づくことができる。全7レッスン。

3. Artificial Intelligence for Robotic (ロボット工学のための人工知能)

スタンフォード大学でコンピューターサイエンス学教授を務めるSebastian Thrun氏による、ロボットカー(自動運転車)の主要なシステムについて学ぶことができるコース。ロボット工学に焦点をおいた、確率的推論、プランニング、サーチ、ローカリゼーションなどをカバーすることができる。
まとめ

ハイレベルな教育を誰でも無料で受けることができるMOOC。新しい知識を身に付けたい、スキルアップを目指したい、または自分の専門分野の英語力を伸ばしたいなど、様々なニーズに対応してくれることだろう。あなたも、MOOCを使って、もう一度勉強を始めてみてはどうだろうか。

参考:
Udacity Creates Data Science Career Track
http://allthingsd.com/20131114/udacity-creates-data-science-career-track-with-courses-built-with-cloudera-and-mongodb/
Udacity website
https://www.udacity.com/
世界的な大規模公開オンライン講座(MOOC)の動向と東京大学の取り組み
http://www.juce.jp/LINK/journal/1303/02_02.html

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