2019年 年初のご挨拶 -デジタルトランスフォーメーション(DX)時代と価値-
年頭のご挨拶を申し上げます。
我々をとりまく環境はDX(デジタルトランスフォーメーション)により大きく変わりつつあります。AI・IoT・ロボティクスに代表される技術が人間の業務を代替していく状況がいよいよ現実のものとなる一方で、デジタル技術を活用し新たなビジネスを生み出す人材の需要が高まります。少子高齢化や長寿化の進展から労働供給の構造も大きく変動し、2020年前半までの労働需給は極めてタイトな状況が続き、2020年代以降は急速に人材過剰へ転嫁する見込みです。一方では、専門職人材が170万人不足すると予想されています。
人材ポートフォリオは、定型的なルーティンワークから創造的なルーティンワークに変化、定型的なルーティンワーク従事者は、AIやロボティクスとの競争にさらされることになるでしょう。政府はDXに対して、高度人材育成等さまざまな取り組みを展開しております。N&I SystemsもDXによるビジネス変革は必須、事業は社員によって行われており、社員においても変革が求められております。それが今年度のスローガンです。
「自らの価値を高め、組織の価値を高め、事業間のシナジーを起こし、企業価値の最大化をめざそう」
NIアカデミーは「より高度なステージで活躍する人財開発」を目指しており、中長期の社員の成長、そして社員の幸せを追求していきます。目標をしっかり定め、学びの習慣をつけ、自らの価値を高め、一緒にDXによる変革を楽しんで挑戦していきましょう。
代表取締役会長 青木 健一郎
新年あけましておめでとうございます。
70年代のイギリスにおける産業革命は、石炭や蒸気機関を利用した動力源の開発により、爆発的な生産力の向上を成し遂げました。90年代にはIT革命が叫ばれました。どちらも産業構造のパラダイムシフトをもたらしましたが、近年、「デジタルトランスフォーメーション」略して、DXが叫ばれています。そもそもDXとは、2004年にスウェーデンのストルターマン教授が提唱した「進化し続けるITテクノロジーが人々の生活を豊かにする」という概念です。さらに企業の視点に立つと、既存ビジネスの枠組みをデジタル技術の駆使によって新たな価値を創造することを指します。
実は、すでにわたしたちはDXの環境の中で生活をしています。スマートスピーカー、生活支援ロボット、ドローンなど皆さんの暮らしもデジタル技術によって大きく変わっていることを実感されているのではないでしょうか。これからは、よりITを意識しない、ひとや社会に浸透する時代が訪れると思います。
さて、ここで考えてみたいと思います。
実は、DX時代の幕明けをさせたのは、アマゾンやグーグルなどであり、レガシーなIT企業ではなかったという事実です。今や、レガシーなIT企業は、DX時代を支えるものとして、大きな変革を求められています。たとえば、IT業界は、SIの時代からDXの時代へ転換を余儀なくされています。当然、求められる人材も変わってきます。今後は、ビジネスモデルをデザインできる人材、システム全体を俯瞰して思考できる人材、プロジェクトを推進するリーダー、データを分析する人材、API技術者などが求められます。そして、これらのエキスパートの支援やユーザー支援のために、ITセクレタリィ®が必要になります。
弊社の事業部は、今後も人材タイプに合わせ構成し、皆さんが仕事や教育を通じてキャリアパスを構築できるよう支援いたします。皆さんの“10年後のありたい姿”というゴールを目印に、『個』と『組織』の価値を高め、DX時代のユーザーキーワードである“ITによる事業価値の向上”を支援したいと考えております。
今年度の全社スローガンは、「自らの価値を高め、組織の価値を高め、事業間のシナジーを起こし、企業価値の最大化をめざそう」です。強力に推し進めて参ります。
最後に、皆様の一層の御理解と御支援をお願い申し上げるとともに、本年が、皆様一人ひとりにとって、また、ご家族にとって、実り多き素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
代表取締役社長 川瀬 勉